明るい笑顔と軽やかなトークで、その場を一瞬で温めるまいまいさん。
お話好きで優しいお人柄がにじみ出る語り口に、インタビューは終始和気あいあいとした雰囲気で進みました。
今回は、ハンドメイドサロンを主宰しながら、戸塚区で「ニコマルシェ」を運営するまいまいさんにお話を伺いました。
地元への想いと、ママたちに寄り添う活動の背景に迫ります。
ハンドメイドとの出会いは「限界育児」の中で
Q.ハンドメイド作家になったきっかけを教えてください
まいまいさん:ハンドメイド作家になろうと思ったきっかけは、子育て真っ只中の頃でした。子どもがなかなか寝てくれなくて、毎日あっぷあっぷで過ごしていました。自分の時間なんて全くなくて、気持ちも本当にいっぱいいっぱい。
そんな中で出会ったのが、1日体験レッスンのリース作りだったんです。
最初はリボンリースからのスタートでした。
・・・当時は正直、「自分のための時間」を持つことに強い罪悪感があったんです。
でも、リボンだったら娘のために作ってあげられるじゃないですか。
そう思ったら、自分の時間を持つことを少し許せたんです。
私自身、リボンリースを“作っている時間”が、とっても楽しくて。
「誰かのため」に「自分も喜びながら」ものづくりしていられることがとても心地よく、元気になっていくのを感じました。

大人も楽しめる「パールリメイク」の世界
Q. リボン制作の次に、パールアレンジへと広がったきっかけを教えてください
まいまいさん:リボン制作を続ける中で、次に出会ったのがパールアレンジでした。
リボンは好き!でも、大人になると自分が身に付けるのはちょっと抵抗を持つ方が多かったんですよね。
パールセッティングマシンを使い、洋服のボタンをパールに付け替えたり、スマホのシリコンカバーをアレンジしたり。


既製品にひと手間加える「リメイク」需要が多いです。いろんなジャンルのハンドメイド作家さんが、最終的にこのパールリメイクに行きつくことも多いですね。
子どもでも扱えることから、ワークショップでもとても人気があります。
現在はマルシェ運営もあり、私の活動自身も、体験型イベントの開催が増えているので、このパールマシンにはとってもお世話になっています(笑)
地元を盛り上げたい。ニコマルシェ誕生
Q. 「ニコマルシェ」を立ち上げたきっかけを教えてください
まいまいさん:戸塚区で「ニコマルシェ」を立ち上げに携わったのは、シンプルな疑問からでした。
「戸塚って、意外とマルシェが少ないよね?」って。
同じ想いを持っていた3名でスタートして、商店会の朝掃除にも参加するなど、地域に根差した活動を地道に続けて、ありがたいことに1年程でだんだんと認知されるようになってきました。
Q. どんなマルシェなんですか?
まいまいさん:そうですね。ハンドメイドワークショップだけでなく、耳つぼやベビーフォトなどの体験系もたくさん参加してくれています。
子ども向けだと、「もこまる」というビーズがシャカシャカ動く光るおもちゃ制作が人気です。

出店内容がかぶらないように調整したり、子供達が楽しめるワークショップ中心に構成したりと、大変なことも多いですけど、やっぱりこういうイベントが街にあることでママたちの救いになったりすると思うのでやり続けたいです。
親子で楽しめる場づくりを意識的に大切にしています。
売上ゼロから、リピーターが生まれるまで
Q.出展イベントやマルシェでの思い出エピソードは?
最初から順風満帆だったわけではありません。初めての出店イベント、実は売上がゼロでした。
どうしたら作品を見てもらえるのか。ターゲットは誰なのか。ディスプレイは?価格は?沢山悩んだし、試行錯誤の日々でしたね。
でも今ではありがたいことにリピーターの方も増えてくれるようになりました。
Qお話しによると印象的な出来事があったとか
そうなんです。来てくれたお子さんに、「ハンドメイド作家になりたい」って言われたことがあるんです。小さな子の未来の選択肢に入ることができたこと。
本当に嬉しかったですね。
現在は、趣味から仕事にしたい人向けの講座も開催しています。
テンプレート配布など、スターター支援も行っています。
私自身、いっぱい失敗してきたからこそ伝えられることがあると思っています。

「手作り」は想像力の仕事
Q.「手作り」の良さはどこにあると思いますか?
やっぱり、贈る相手が分かっている上で制作できることですかね。
用途だったり、使う場所だったり、イメージの色、時には贈り手の想いやエピソードとか・・・
情報を聞きながら想像して作れるのが本当に楽しいですね。
既製品にはない“想像力の余白”が、ハンドメイドの価値だと思っています。
あとは、子どもがおもちゃなどを壊してもモノによっては修理できるようになりました(笑)
Q.制作のこだわりは何かありますか?
はい、いくつかありますが、一番は「素材」ですね。
同じものをつくったりやったりするにも、適材適所というか、喜ばれるものや使い勝手の良いものなどが違うので。
例えばワークショップでいうと、子ども向けワークショップは
- 安全性
- バリエーションの多さ
- 保護者の納得感
を重視して使う素材を選んでいます。
逆に大人向けワークショップの場合は
- 派手さよりも品の良さ
- 普段使いできる材質のもの
- 子供に比べてワンランク上の素材でラインナップ
という点を重視しています。
なんで体験したいのか、体験したその先にどうしたいかを考えると、同じことをやっているとズレが生じるので、そこは毎回意識をして事前準備をしています。

2年後の未来は「ママを支えるサロン」
Q.2年後に目指す姿や野望はありますか?
やっぱり、家庭を大切にしながら「何かやりたい」と燻っているママをサポートしたいですね。
販売、マルシェ、ワークショップ、講座。すべてを続けながら、無理なく活動できるモノづくりサロンを育てていきたいと思っています。
私自身、今では子どもがマルシェを手伝ってくれたり、メンバーの一員として楽しんでくれています。
子どもがいるから無理なんじゃなくて、「こういう形もあるよ」って伝えていきたいです。

“好き”と“家族”を両立する姿がとても印象的でした。
無理をしない。でも諦めない。まいまいさんの活動は、ママたちの新しい選択肢を優しく照らしているように感じます。戸塚に行く際は、ぜひその温もりに触れてみてください。

この記事をつくった人たち
この記事は「ヨコツナガリの会」所属メンバーで作成しました。
ヨコハマ、ヨコツナガリが運営する「ヨコツナガリの会」は、神奈川県で活動するクリエイターのリアルコミュニティです。
“クリエイターの力で、横浜をどんどこ盛り上げる!”をコンセプトに、横浜拠点クリエイターが繋がり様々なプロジェクトに挑戦をしています。







